みなさん、こんにちは!
千葉で、住宅や空き家などの解体工事を行っている『千葉スピード解体』です。
千葉市を中心に、建て替えに伴う解体工事や、お庭の倉庫や庭木の解体工事、アパートやマンション等の大きな解体工事などを、適正な価格で千葉のみなさんに届けております。
今回は、少し専門的な分野になりますが、 「ガソリンスタンドの解体工事」というテーマでお話ししたいと思います。
普段、私たちが車にガソリンを入れるために利用しているガソリンスタンド。
街中で、閉店したガソリンスタンドの跡地が、 フェンスで囲まれたまま長い間空き地になっている光景を、 一度は目にしたことがあるのではないでしょうか。
「なぜ、すぐに次の建物が建たないのだろう?」
そう不思議に思った方もいるかもしれません。
実は、ガソリンスタンドの解体工事には、 一般的な住宅の解体とは全く異なる、 非常に特殊でデリケートな事情が隠されているのです。
もし、ご家族がガソリンスタンドを経営されていたり、 所有している土地をガソリンスタンドとして貸し出していたりする場合、 将来的にこの「解体」という課題に直面する可能性があります。
知っておいて損はない、むしろ知らないと大変なことになるかもしれない、 ガソリンスタンド解体の基礎知識を、 なるべく分かりやすく解説していきますね。
まずガソリンスタンドの解体が普通の家の解体と何が違うのか、その根本的な理由からお話しします。
最大の違いは、「目に見えない地下部分」にあります。
私たちが普段目にしているのは、給油機や屋根、事務所といった地上の建物だけです。 しかし、ガソリンスタンドの地下深くには、 ガソリンや軽油、灯油などを大量に貯蔵しておくための、 巨大な「地下タンク」がいくつも埋められているのです。
さらに、そのタンクから各給油機へと油を送るための配管が、 地下を網の目のように走っています。
解体工事とは、単に地上の建物を壊すだけではありません。 これらの地下タンクや配管に残っている油を完全に抜き取り、 安全に洗浄した上で、掘り起こして撤去する必要があります。
危険物を扱っていた場所ですから、 火気の使用には細心の注意が必要ですし、 専門的な知識と技術を持った作業員が不可欠になります。 これが、一般的な解体よりも難易度が高い理由の一つです。
そしてガソリンスタンド解体において、 避けては通れない最も重要で費用のかかる問題があります。
それが「土壌汚染」の問題です。
長年営業している間に、老朽化した配管の継ぎ目からごく微量の油が漏れていたり、 あるいは過去の作業中に油がこぼれてしまったりして、 敷地内の土が油で汚染されている可能性があるのです。
日本では「土壌汚染対策法」という法律があり、 ガソリンスタンド(特定有害物質使用特定施設)を廃止する際には、 原則として、土地の所有者などが土壌汚染の状況を調査し、 その結果を都道府県知事などに報告することが義務付けられています。
つまり、「解体して更地にするから、とりあえず壊して終わり」というわけにはいかないのです。
解体工事の前後には、専門の調査機関によるボーリング調査などを行い、 土の中に油や有害な物質が含まれていないかを、 しっかりとチェックしなければなりません。
そして、もし調査の結果、基準値を超える汚染が見つかった場合は、 どうなるのでしょうか。
汚染された土をきれいに浄化するための工事、 「土壌汚染対策工事」が必要になります。
汚染された土を掘削して外部の処理施設へ運び出し、 代わりにきれいな土を埋め戻す「掘削除去」という方法が一般的ですが、 これには莫大な費用と時間がかかります。
汚染の範囲や深さによっては、この浄化費用だけで、 数百万円から、場合によっては一千万円を軽く超えることも珍しくありません。
街中でずっと空き地のままになっている元ガソリンスタンドは、 こうした土壌汚染の調査や浄化工事に時間がかかっているか、 あるいはその莫大な費用を捻出できずに、 やむを得ず放置されているケースが少なくないのです。
それでは、気になる「解体費用の相場」についてお話しします。
正直に申し上げますと、ガソリンスタンドの解体費用は、 「ケースバイケース」であり、一概にいくらとは言えません。 金額の幅が非常に大きいのが特徴です。
費用の内訳としては、大きく分けて二つあります。 一つは、建物や地下タンクを撤去するための「解体工事費用」。 もう一つは、先ほどお伝えした「土壌汚染調査・対策費用」です。
まず、解体工事費用ですが、 敷地の広さ、建物の構造(鉄骨造やコンクリート造など)、 地下タンクの数や大きさ、埋まっている深さなどによって大きく変動します。
一般的な規模のガソリンスタンドで、 もし土壌汚染が全くなかったと仮定した場合でも、 地上と地下の解体撤去だけで、 数百万円から一千万円近くかかることが一般的です。 地下深くの作業はそれだけ大変なのです。
これに加えて、土壌汚染調査の費用がかかります。 調査だけでも数十万円から百万円程度かかることがあります。
そして、最も費用を左右するのが、汚染が見つかった場合の対策費用です。 これは汚染の状況次第で、数百万円で済むこともあれば、 数千万円単位になることさえあります。
インターネットなどで検索すると、 非常に安い解体費用を提示している業者を見かけることがあるかもしれません。
しかし、そういった見積もりには、 地下タンクの適切な処理費用が含まれていなかったり、 土壌汚染対策の可能性が全く考慮されていなかったりする場合があります。
安易に契約してしまい、工事が始まってから、 「予期せぬ汚染が見つかった」として、 法外な追加費用を請求されるトラブルも耳にします。
ガソリンスタンドの解体は、行政への届け出や法律の知識も必要な、 非常に専門性の高い工事です。
だからこそ、業者選びは何よりも重要になります。 単に価格の安さだけで選ぶのではなく、 ガソリンスタンド解体の実績が豊富にあるか、 土壌汚染対策についても適切な知識とネットワークを持っているか、 リスクについても事前に丁寧に説明してくれるか。
そういった点をしっかりと見極める必要があります。 複数の業者から見積もりを取り、内容を比較検討することをお勧めします。 その際、土壌汚染のリスクをどのように見積もりに反映しているかを確認しましょう。
将来的にガソリンスタンドの解体が必要になる可能性がある方は、 問題が現実化する前に、早めに専門業者に相談し、 概算の見積もりやリスクについて把握しておくことが大切です。 事前の準備が、将来の大きなトラブルを防ぐことにつながります。
最後までお読み頂きありがとうございました。
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